こんにちは。明けましたね。ていうかもう1月も終わりますね。
とはいえ9日に開幕した音曲祭のおかげで気分はいつまでも正月だったんですが、その音曲祭もあっという間に千秋楽を迎えてしまいました。
2週間楽しかったなあ。
元旦の情報解禁で感情がおしまいになったり、直前になって緊急事態宣言が出たりで、本当に前日までこれ開幕するんか……と思ってましたが、いざ始まったら毎公演大大大ハッピーでした。ちょろ。
節目の祝祭であることとか「複数の日替わり要素」って発表とか、今までのライブみたいな広いアリーナではないこととか、一体何を見せられるんだろうってあれこれ考え倒して初日を迎えました。最後の方には毎日セトリ変える気じゃないか!?日替わりで今までの約200曲全部歌うんじゃないか!?サプライズに関しては刀ミュくんのことなんて何も信用できない!!!とまで言ってたし。
全部予想、というか期待通りでした。構成も演出も何もかも。
勿論退屈だったということではなく、次々お出しされるものに度肝抜かれっぱなしの3時間でした。
でも「阿津賀志からパライソまでの1部曲順番に歌って出陣振り返りそう」「全員曲メドレーとかやりそう」「お祝い用の新衣装は絶対ある」とかそういう大枠は全部事前に思い描いていた通りで*1、そのことがこんなにも恐ろしかった。
1部のラスト、まほろばにが終わった時、私はミュージカル刀剣乱舞のこと舐めてたんだなあ……と思いました。
それが2部が始まった瞬間、あの衣装と祝歌で「いやまだ舐めてた!!!!!!!!!!」と思った。
余りにも望んでいたものを望んでいた以上で与えてくれるから逆に可笑しくなっちゃって、誰がそこまでやれって言ったんだよ!っていう謎の爆笑がずっと止まらなくて、同時にだいすき、幸せだって気持ちで涙が止まりませんでした。
全く思い描いてなかった方向に驚かされるよりも、期待していたものをど真ん中ストレートに、桁外れの威力でぶち抜いてこられる方がよっぽど怖いと思いました。
その桁外れの代表格。
多分もう色んな人が書き起こしてるだろうし覚えてる人も多いだろうけど私が書きたいので歌詞書きますね。
天の海に紫の雲は流れ
ひとひらの風 季節を廻る
半座を分かつは碧き星
響き渡る太平の鐘
花笑い 楽園色めく
鳥歌い 神々はあそぶ
後の世も廻り会え宿世の縁
終わりゆく時代に残せ爪痕 いびつな石よ
可惜夜に咲く花は葵の紲
無常の風吹くワダツミの静寂
宿れや祝え
2部の始まりと終わりを飾った祝歌と刀剣乱舞の歌詞。
1部で散々今までの出陣を振り返ってきた直後にお出しされるこの歌詞はずるいと思います。だって『分かっちゃう』んだもんよ
やっぱり注目してしまうところについて言うと、「半座を分かつ」というフレーズだけなら当然そこから思い出されるのはつはものなのに、そこに「碧き星」が続いた瞬間完全に幕末天狼傳になるところが大好きです。
つはものと幕末天狼傳ってどっちも表裏なふたりの絆の話なわけで、そこをこうして結び付けられると違う話でも同じ一つの本丸の物語なんだなあと思える。
あと「残せ爪痕」の一言だけで幕末のモノの生き方とか在り方が感じられてしまうところも好き。
歌合もしっかり盛り込まれていて、どこの部隊にもまだ属さない桑名くんを置いてきぼりにしないところも大好きだなあと思います。
特に祝歌、たぶん一切刀ミュのこれまでに関する知識がなくて聞いたとしても、1番同様に美しい歌詞なんですよね。
刀ミュの男士たちが大好きでこの本丸が大好きだから、彼らが歩んできた物語が本当にこの歌詞のように美しく優しい風景に彩られていたなら、とてもしあわせだなあと思います。
また細かい感想も書くつもりですが、一晩明けてもまだふわふわした気持ちが抜けないままでいます。
刀ミュが好きで有澤さんが好きで、刀剣男士一振り一振りのことが好きなんだけど、何より刀剣乱舞ってコンテンツのことを好きでいてよかったと思う。もう何度目の実感なんだけど、毎回心の底から言ってるんですよ。
客降りはなかったし、太鼓もなかった、広い広い会場でもなかったし花道もなかった。大勢のダンサーもいなければ目まぐるしい衣装替えもなかったし、火柱も銀テも打ち上らなかった。そもそも全振りが揃えたわけでもなかった。
それでも今見せられる中だけでも、確かに"最高"を見せてくれた祝祭だったと思います。
1公演も欠けずにことほぐことができて本当によかった。
どうか百万回のありがとうが刀ミュくんに届きますように!
*1:今になってこんなこと言っても全部後出しなんですが