黄ばんだ紙切れ

ジャージー・ボーイズ東京公演終了後スペース

 

 

こんばんは。
えー、はい!オリックス・バファローズ優勝おめでとうございます!!!!!!いやもうほんとに死ぬかと思った。

言うてわたしは野球にもスポーツにも詳しいわけでもないし、ここ1〜2年でようやく知識ついたかなついてないねくらいの感じなのであれなんですけど……。しかも根が舞台のオタクなので、現地行ったりするわけじゃないのに応援してるとか言うのが申し訳なくて。全然そんなつもりはないんですけど。
でもまあ……やっぱり面白いよねスポーツって……だっっってあそこで4点返されると思わんじゃん!?

わたしが野球のニュースを真面目にチェックするようになったのって完全に有澤さんの影響だし、こういうのって自分の推しに野球をダシに使ってるような気がして、本当に心底野球が好きな人とかありさわさん自身にも申し訳ないなあって思うから言えないんだけど。
それまで興味を持つことがなかった野球でこれだけテンション上下できるのって、すごい……有澤さんを好きになったことで世界を広げてもらえてるのが嬉しいなあってずっと思ってて。あれじゃん、生きてて楽しめるコンテンツって多い方がいいじゃん。

だから野球を楽しめるようになったことにも、そういう影響を与えてもらえたことにもすごい感謝をしているので。全然「応援してる!!」とは言えない程度の知識と熱量だけど、ちゃんとチェックしてて良かったなあって思いました。

 

 

はい、野球の話じゃねーんだよ今日は。
ジャージーボーイズ東京公演が終わりましたね!!無事に!!昨日!!
最後の1週間の情緒の上がり下がりがまじで激しすぎて、昨日の東京楽で余りにも肩の荷が降りすぎてもう終わった気でいるけどまだ全然ツアーあるんだよね。

 

何から話そう、ボブの話し始めるとキリなくなるからとりあえずフランキーの話しよっか。フランキーすっっっごい可愛かったじゃないですか!!!!!

正直、って言うと悪いこと言いそうな前置きになっちゃいますけど、プレビューを観た時は花村くんに「こういうフランキー!」というのを断言できるような印象はなくて、まあ『フランキー』の模範解答というか。これってこういうストーリーでフランキーってこういうキャラクターだよね、みたいな。そのくらいのイメージだったんですよ。わたしがボブにめろめろで頭が完全にそっち行ってたのもあるんですけど。

それが中日越えた2週目あたりかな?急に「えっ!?フランキーめちゃめちゃかわいくない!?」ってなり始めて。
わたし自身が演目に慣れてきたことでそういう風に感じるようになった、っていうのはもちろんあると思うんですけど。なんだろう、花村くんの方でも1〜2週間やって慣れたり緊張が取れたようなこともあったのかな。
その辺りの時期から春のフランキーがめちゃくちゃ『少年』になり始めたんですよ。もう16歳フランキーが可愛くってめろめろで〜……
Silhouetteで入って来て2階に上がるじゃないですか。それこそ最初の頃は、あっきーと同じように椅子に座って聴いてたんですよ。それが足ぷらぷらさせるようになったり、階段降りた後も立ってるんじゃなくて柱に抱きついて見るようになったり、ちょっとの声のトーンだとかを一気に『可愛い』に振り始めて何⁉️⁉️ってびっくりしちゃって!!!

そこから更に1週間経ったくらいかな、シャッフル直前の週末のフランキーが本当にもうなんて可愛くて哀れでずるくてかわいそうなんだ……と思っちゃって大好きで…………
お前はいったい誰の何なんだ
ロレインの「神様聖フランシス様~」も、いつもの男と対等で理知的な女性としての口ぶりではなく、今にも崩れそうなフランキーに対して絶対今でも愛しいと思ってるんだろうなあってことが伺えてしまう、慈しむような母親のような声色でさあ。
でもまだ明らかにフランキーを愛しているのに、「このメリーゴーランドから降りたいの」って口にするのがもう悲しすぎて~~~~ウエ~~~~~😭😭😭てなっちゃって……。多分、この3週間の中で一番泣いた。フランキーもロレインもかわいそうで……
フランキーは自分にできる最善を選んでるだけなのにどうしてこうなっちゃうんだろうと思って……普段「明日にしろよ」のところもロレインを抱きしめて「明日にしてくれ……」って言っててもう……

最終的にはそういう儚げな方向性ではなく若干以前の感じに戻った芝居プランになってたけど、一回あそこまで行った、っていうのがね。いや観られてよかったな……

 

まじでなんでこんなに花村フランキーにめろめろになってるんだろう。だって春が可愛すぎるからさあ!!!トミーだってあんな可愛いのが近所にいたらそりゃあ可愛がるわいと思ってね!!!!
いやあれはトミーの眼を通したフランキーなので実際の彼がどうこうはまた別の話ですけど、でもトミーはあのくらいフランキーは自分を慕ってて頼りにしてて、お互い大事にできているって思ってたってことなんだよね。実際は12ドルしか払ってないこともバレてたのに。哀れですね。

右近さんのトミーね、好きなんだよね……。BLACKも今のところ一回だけ観てるんですけど、藤岡さんのトミーくっっっそ怖くて!!!!一回あれ観た後に右近さんのトミー観たらえ!?めっちゃいいお兄ちゃんじゃん!?!?になっちゃって。大間違いなんですけど。
ほんと藤岡トミー殴るわ蹴るわ押し倒すわで酷かったからね。あれと比べたら全然可憐ですよ。

右近トミーってさ、一応マフィアの下っ端ではあるけどヤンキーからチンピラのグラデーションくらいの感じじゃないですか。藤岡トミーは完全にそっちの人に足突っ込んでんだよね……
同じ台詞を言ってても想像される悪事が違うというか……「人を撃ったら目撃者も撃たなければならない」って言ったとき、右近さんだとまあそれはそういう定石があるんだなって思うんだけど、藤岡さんが言ったらあいつは人を撃ったことがあるんだよ。
右近さんが「セックスのやり方まで教えてやった」って言ったらそれはまだ小さいフランキーを猥談に巻き込んだくらいのニュアンスだけど、藤岡さんのはさあ……それさあ、被害者が出てますよね?っていう質感なんだよね。

だからこそ、右近トミーはすごく「契約を取るってのがどういうことか分かってんのか!?」に力があるというか。
春からずっと、自分が抜け出すためじゃなかったんだよね。あのグループでやっていきたいからずっと奔走してたけど、ああいう生育環境と価値観の中で生きてきた人間だから、そういう手段しか持てなかった人じゃん?だからボブともぶつかり続けちゃうんだけどさ。
トミーはトミーなりに、グループのために生きて来たんだってことにすごく納得ができる人間像だったじゃないですか。結局は腐ってしまったわけだけど。
「やってやったよ、この俺が!!!」っていうのが、すごく痛くて。

 

わたしジャージーボーイズって、昔初めて映画見たときもそうだったんだけど、結局なんか構成がよくわかんない話だな……と思ってたんですよ。好きなんだけどね。
ずっとGREENの公演を観続けながら、あのラストシーンに至るまでに何がどう描かれていったのか、自分が表層しか受け取れてない感覚がすごくしてて。ただ単純にこういうグループがいて、こういう挫折と栄光があったよ~ってことしか掴めなくて、これどういう話なんだろう!?って思いながらずっと通ってたんですよ。

けどBLACKはそれがめちゃめちゃ分かりやすくて!
春から夏のスパークまで駆け上がって、メアリーと別れるのを皮切りにぽろぽろと色んなものを失い始めて、でも失うごとにグループの輝かしい姿が挿入されて。冬にはボブも降りるけどソロでは大成功して、最後には娘も亡くして何もかも失くなった果てに世界最高の賞を手にするっていう大筋がすごく美しいことを、BLACKを観たときにようやく実感できて。ああ、ジャジボってそういう話だったのねって。

すごい、って思ったんですよ。

で、その体験をした後にGREENの方に帰ってきたら。
BLACKって芝居の間とか質感も含めて、すごく映画っぽい、洋画っぽいというか。本当に60年代のアメリカを見ている感覚になるチームだったんですよ。わたしの主観ですけど。というか60年代アメリカの話をしてるんだからそりゃそうだろうという話なんですけど。表現が乏しくて申し訳ない。
それに比べるとGREENの方は、令和日本のわたしたちが共感しやすいジャージーボーイズなんだなって思いました。キャラクター付けの問題なのかな、すごく少年漫画的というか。平易とか簡単って意味じゃなくて、なんて言ったらいいのかな……わかんないけど、両チーム観てシャッフルも観て最終的に、あのチームGREENの4人の空気感すごく好きだなあって思って。

抽象的な話になるけどさ、ラスト街灯の下で4人で指を鳴らす仕草をするGREENのことが大好きなんです。
あとカーテンコールでフォーシーズンズのキャストの名前一人ずつ呼ぶじゃないですか。BLACKはあれあっきーが3人全部言って、最後に藤岡さんがあっきーの紹介をするってスタイルなんですよ。それがGREENは、一人ずつ交代で呼んでいくじゃないですか。
些細なことなんだけど、そういうチームGREENのグループ観が好きだなあ、って思ってます。

 

GREENはやっぱり『4人で1つ』って感じがするというか、地元じゃ負けなしの悪ガキ!みたいな質感なんだよね。一部ぶつかりはするけど仲が良くって、全員あの4人でやることが大好きで、そのために各々が動いてるのに噛み違えたところからぼろぼろ崩れていってしまったような印象を抱いていて。

BLACKの方もきっと観るたびに違う印象の芝居をしてるんだろうから、一回観ただけのやつが語るのはちょっとなって思ってるんですけど。わたしが観た回について言うと、BLACKはハットトリックの段階であ、このチームダメになる、って気配を感じたというか。
一人一人のキャラ付けがすごいバキッとしてたんですよ。ボブは物凄いビジネスマン!天才!嫌味!って感じだしトミーも突き抜けて下衆だし、ニックはニックで包容力があってチームの良心でっていう方に突き抜けていて。あっきーのフランキー・ヴァリはもう言うなれば音楽の象徴!みたいな。各方面によりとんがったキャラクターだったから。
そのパーツが集まることで、運命的に素晴らしい音楽が生まれて大ヒットを生んだけど、その根底でそれぞれの向いている方があまりに違いすぎて。あ、これ絶対いずれ道を違えるなって感じがしたんですよ。

GREENはわちゃわちゃしていても『俺たちで』こうしたい!っていうのがあって、地道に下積みをしてきて。で、その積み上げてきたものがSherryでようやく大ヒットに届いた!っていうイメージなんですね。それがすごい……これどういう話だったっけ?

どこに辿り着きたかったのかわかんなくなっちゃった。とにかくそういう違いがあってわたしはGREENのことが好きだって話だと思う。多分。ほんとごめん。

 

 

この辺でボブの話しとく?

何から話したらいいかな……有澤さんのボブってまじで空気読めないですよね笑
なんか空気読めないっていうか読む気がないっていうか……、どれだけ自分の言ったことで相手が不愉快に思ったとしても、なんやかんや僕は可愛がられてるし許されるって自負があるだろ、というか。チームのために借金をしてきたトミーに向かって「誰も頼んでないのに?」とかお前どの口が言ってんの!?ってことを言ったとしても。
トミーがノーマンから借金するのも後ろから呆れた顔で見てるわけですよ。そりゃあ良いところから出て来てるお金じゃないし、わーいやったあ!って受け取るべきじゃないのは、そりゃあそうだけども!でもさあ!ってなりそうなところを、ド正論ぶっ刺してもまあ僕って正しいからな、みたいな質感があるんですよ。その時怒らせたとしても最終的に許されるだろうみたいな。そういうとこあるだろお前!

 

わたしね、公演始まって初期の頃から有澤ボブが『フランキーのこと大好きすぎる』って言われてるのが全然実感できなくて、そうか?と思ってたんですよ。過激派!同担拒否!って言われててもえ、そうなんだ……って。笑
でもどっかのタイミングで、Cry for meの前。トミーが君は?って訊いたのに対してその頭上通り越してこいつフランキーの事しか見てねえ!!!っていうのがわかった瞬間があって!笑笑 それを踏まえて見るとあ~、なるほどね、みたいな。気付いたとこはありましたね。

でも、確かにフランキーのことめちゃめちゃ好きではあると思うんですけど、そのせいでニックとトミーが眼中になかったかって言うとそんなこともなくて。フランキーっていう、自分とは別の圧倒的な才能を持つパートナーに出会えたことが嬉しすぎて、それにずー--っと舞い上がってるっていうだけだったんじゃないかなって思ってるんですね。ニックとトミーのことも普通に人として好きだし、一緒にやってて楽しかったんじゃないかなあと思うし。

とんちゃんも観て思ったんですけど、有澤さんのボブってすごい悪ガキなんですよね笑
Backups Medleyでも何なら一番率先してフランキーのこと唆してるし、不貞腐れてるトミーのこともやろうよって促すし、フランキーがトワングかましたら2人でにやにやしてるし。仲良しなんだよね。確かに田舎のチンピラたちに混ざっちゃったインテリシティボーイではあるんだけど、根が割と悪ガキで、お前、ジャージー式の諸々結構楽しんでるだろ?っていうボブなんですよ。
そりゃ犯罪したいとかじゃないだろうけど、「僕の文化的な~」って言ってる時の悪戯っぽい顔とかね……悪いこと楽しんでるな?って印象だったんですよね。
ちゃんとあのグループでいることが好きで、ニックのことも本気で親友と思ってて。ただフランキーと一緒にやれるのが楽しすぎて、そのことになると視野は狭く言葉は杜撰になって人を傷つけてしまうっていう。

ニックが脱退するときも、本当に自分とフランキー以外いらないと思ってたわけじゃないだろうなーって思って見ていて。だからってどんな言い訳をしてもニッキーの救いにはならないんですけど……

 

これ2回のトークショーでゴリさんが言ってたことなんですけど。去り際のところがね、spiさんと大山さんで真逆の解釈をしてるんですよね。ニックのキャラクター自体お2人で全然違うんですけど。

spiさんのニックは、「僕とフランキー以外誰も」を聞いた時にやったぜあいつ……みたいな反応をするじゃないですか。それで割とぷつっと糸が切れるタイプの芝居をする。
そしていつも舞台の階段を下りて、大きく息を吸って、解放されたっていう幸せそうな顔をするんですよ。そうして笑ってから一度振り返って、スタンドマイクを揺らして去っていくんですけど。
大山さんは、そもそもあの前段階から「家に帰りたいんだ!!」って咆哮なんですよ。去る時も舞台からは下りず、地下室の階段を上りながらもうぼろぼろに崩れ落ちちゃう。解放されないんだよね。歌う2人を苦しそうにぎゅっと見て、Let's hang onに入ってからも結構長く眺めてからふっと、ジャケットをマイクにかけて去っていく。
多分ニックが一番緑と黒で解釈違うんじゃないかなあ。

あとspiさんのニックのめちゃめちゃ好きなところが、最後のWho loves youの前。「わかった、正直に言う」のときに、マイクのヘッドを両手で包んで抑えた状態で、ぽそっと、落っことすように「……自尊心だったのかもしれない」って言うのがね。すごい良くて……
わたしspiさんの演技あんまり色んなところで見たことあるわけじゃないので知ったようなことは言えないんですけど、割と小さい仕草だったり、言葉端だったり、目線で演技をされるタイプですよね。あの体格でそれをやるから余計にちょこっとの違和感みたいなものが残って後味になるというか、そういう印象だったので、今回もそれを見てああなるほどなー、と思ってたんですけど。

まああんまり自分は一番後ろ……って感じのニックではなかったですよね。チームGREENの誰がそれ言うとんねん選手権なら「自分がリンゴ・スターだったら!?」と「僕はスポットライトの中では全然しっくりこなかった」が双璧だよ。

 

そう、「僕はスポットライトの中で~」、ぜってー----大嘘と思って見てる。大法螺を吹くな。
だってハットトリックの3曲、特にわかりやすいのがBig girls don't cryですけど。

トミーの0ズレだったときがあって。普通に生きてるとボブのことしか追えないから、せっかく目の前にいるんだし見てみようと思って意識的にトミー見てたんですよ。そしたら気怠そうに程良く手抜いた色っぽい踊り方してるのが、あ〜すごくトミーだ……と思って。同時に、この振り付けってここまで力抜いて良かったんだ……と思って。
で、またボブ見るじゃないですか。すげーーーぴょんぴょんしてんの。いつも一番跳んでるしスタンス広いしちゃんと動くしめちゃくちゃ楽しそうだけど本当にステージしっくり来てないんだろうな!?

あのボブの「そういう自我がないんだな」はきっと、自分が前に出るなんて……っていうのではなく、単に『取り繕うのがすごく苦手』ってことなのかもなとは思ってます。あんなに何もかも口にも顔にも出すからさ。

までも一人だけめっちゃぴょんぴょんしてるボブは可愛い。あと、それを有澤さんが意図してやってるかどうかはわからないので勝手に思ってるだけなんですけど、振り付けやってる時のボブの『教科書通り』感がすごい可愛いなと思ってるんですよ。
他の3人はある程度手抜いたりアレンジしたりそういう踊り方をしてるのに、ボブだけ「こう教わったから手はここ!!」「やれって言われたからちゃんと跳んだ!!」「ステップ踏んだ!!」っぽさを勝手に感じてまして。笑
すごい、クソ真面目で可愛いな〜って思ってました。振りから溢れ出すハリキリ・ボーイ感がね。良いよね。

 

 

割と解釈的な話ばっかりしてきたので、単純に歌を褒めてもいいですか?

ほんとにね、初日にCry for meを聴いた瞬間それなんよ…………って思っちゃってね。あれなんすよ。待ってたのは。何で今までこれをお出ししてくれなかったん?と思って。
なんで刀ミュはあんなに実力を発揮できない曲ばっかり与えてくるんだよ!!っていうのがわたしはずっと不満なんですよ。和泉守に限りませんよ。みんなさあ!!もっと上手く歌えるじゃん!!!ねえ!!!それなのにさあ、あんなの出来るわけないじゃん!!!
ちゃんと出来るとこうなるんだ!っていうのを今回やっと観られたなと思ってて。曲調も声域もドンピシャすぎて、これだよ!ってね。

本当に聴くたびCry for meって有澤さんのための曲なんだろうな〜って思ってるんですよ。
事前の稽古動画でもあの曲歌ってるところちょっと映ってたじゃないですか。それよりも前からそりゃあ楽しみにしてたわけですけど。あの歌ってさ、最初の「涙は」を歌った瞬間にこいつは天才だ!!ってなる曲なわけじゃないですか。その説得力を見せられた時に、ああ大好きだな、って。

多分これGREASEのときにエンジェル役の石井さんが仰ってたことなんですけど、有澤さんが「ムーディーで良い声をしてる」って褒められてたことがずっと印象に残ってて。今回Cry for meを聴いた時に、そのフレーズが過ぎったんですよ。なんかすごく、雰囲気があって素敵な歌声をしてるんだなあって改めて思いまして。
だから、うん。有澤さんの歌が大好きなんですよ……本当に。やっぱり、歌ってる有澤さんが一番大好きだなあって。
ジャージーボーイズってさ、『歌うミュージカル』の筆頭じゃないですか。当たり前なんですけど。それに出てくれたことがやっぱり嬉しい。

Cry for me本当に全部好き。有澤さんが下の音を出す時の声もとても好きだし、かすれさせる感じも好きだし、声域の上の方になった時の思いっきり胸郭に響かせる声も大好き。
それを本当に、良いところ全部出し!って感じでしたよね。

で、そこから一転してOh, what a nightではまた全然違うタイプの声も聴けるしさ。
一番好きなのが、階段下りてきて本当にラストのファルセット、「頭クラクラ、体中燃えたwhat a night」のところ。ええそんな声出せるんだ!?って思って、すごい感動しちゃって、嬉しくて、幸せで。大好きなんです。

 

あともう一個めちゃめちゃ好きなのが、星条旗がバサッと落ちた後クリスマスプレゼントちゃんの頭を抱いてるじゃないですか!あれもね、たぶん最初はやってなかったと思うんだよね。もう記憶めちゃくちゃだからあれなんですけど。「ああもう~」の後にプレゼントちゃんのおでこ辺りにちゅってキスしてから降りて来るのがかっこよすぎて~~~~~~!!!!そんなかっこいいことがある!?!?気障な仕草の天才じゃないですか???ご存じだと思いますけど……
本当にもうあれで何、びっくりしすぎて頭真っ白になっちゃってしかもプレゼントちゃんの方もさ、寝室入る前のイケイケな感じじゃなくってキスされてあら💓ってすごいニコニコで嬉しそうに可愛く喜んでるんですよもう何?愛されて可愛がられる天才なんだよな……

あとボブの仕草で好きなのが、My boyfriend's backの後車の中でエンジェルとイチャイチャしてるじゃないですか。あそこでのイチャつき方も本当に好きでね……何の話をしてるんだって感じなんですけど……。去年のケニリゾのことも大好きだったからさあ……イチャイチャする芝居が上手いな!?って思ってるんですけど……......
なにを言ってもって感じだからこの話やめよっか。

 

Sherryの前後も大好きですね。あのWooohoooo!!!って入ってくるところもそうなんですけど。笑 あの浮かれポンチ具合ね。
結果的に最高の曲を持って来はしたけどあなた一応人生で一番大事な日に遅刻してるからね!?っていうのを何にも考えてない。僕は最高の曲を作れた!!!!ってことで頭いっぱいになっちゃってるのがね……笑 「全世界が爆発した!」の陶酔!って感じの言い方も好き。

で、そこから曲始まるまでの繋ぎ。階段飛び降りてすっげえ爆走してるのおもしろいな……でも早着替えだしきっとあのくらい急がないと間に合わないのかな……って思ってたんですけど。BLACK観るじゃないですか。とんちゃん普通にはけてんの。
まあ「全世界が~」の台詞自体とんちゃんとはテンションが全然違うんで、その勢いのまま爆速退場してるのかな。笑
曲終わりのテテテテン!でするお辞儀の勢いもめちゃめちゃ好き。

 

あとやっぱりクルーと出会うところですよ。あそこ個人的に思ってたらゴリさんがアフトで言ってくれてめちゃくちゃ嬉しかったんですけど。
2人のボブの出会いではクルーの方から手を引いてゼロ距離になるのに、決裂ではボビーの方から距離詰めて啖呵切るのがすごい好きって話をされてたのがね、わたしもその通りだったんですよ!

なんか今回観ていて、わたし芝居については本当にド素人なので良いとか悪いとか全然わからないんですけど、有澤さんの立ち位置の取り方がすごく好きなんだなあって思って。
それこそその詰め方の回収だったりとか、「あるいは僕らがホールへ降りていって~」で一気に距離を取って4人vsクルーの図を作るところとか。地下室でもずっと誰より外側で話を眺めていたところから、ガッと寄って離れてトミーの方を振り向いて、「金をやって除名しよう」の宣告をするのとか。
関係性を立ち位置で取るのが、すごくスマートでかっこいいんだなあって初めて気が付きましたね。多分今までもそうだったんだろうとは思うんですけど。笑

 

まだあまり言葉がまとまってないんですが、わたしボブとフランキーのこと双子ちゃんだと思ってるところがちょっとあって。作中でも言われてますけどね、シャム双生児って。
この見方が正しいのかまだ分からないので適切な言葉が見つからないんですけど、その片割れであるフランキーと最後に2人で残されて。フランキーが自分に一緒にいてほしいのは分かってるけど、ニッキーがいなくなった原因が自分にあるってことも分かってるから。あの状況から抜け出すために焦って奔走して、それ故にフランキーから離れるわけじゃないですか。さっきも言ったように、互いが互いのことを考えてるからこそバラバラになっていく流れが好きで。

 

地下室のボブの話もしようかな。あそこBLACKとGREENで動線全然違いましたね。

とんちゃんのボブはトミーとニッキーの会話を聞いてる間呆れも失望も明からさまに動作や表情に出してたんですけど、有澤さんは割と静観の姿勢を崩さず、顔の向きや脚を組み替えるタイミングに表情が現れる感じだったんですよね。
まあそういう本当に些細なところって実際に役者が意図して変えてるかって言うと微妙で、その時々の見てる側の受け取り様によるものが大きいんじゃないかとは思いますけど。僅かな仕草の違いで今日めちゃめちゃ怒ってるな……って気がしたり、早々に失望してもう無関係を装ってるように見えたり。そういうのを観るのもすごく好きでしたね。
でもどういう回にしても、ニックがタオルの話を始めたら顔を上げて脚組むのをやめて、真っ直ぐあの訴えを聞く姿勢に入ることだけは変わらなかったんですよ。ニックにしてみれば、そこで今更真剣に向き合ったところで遅いのかもしれないけど……。

難しいんだけど、やっぱりGREENってお互い見限るつもりはなかったんだよな、って思ってまして。「あいつがどれだけのめり込んでいるのか〜」でも、ニックはトミーを追うのに手の中から去っていってしまうのがすごい好きで。
全体的に、何か一つ違えばお互いのこと救えたんじゃないかなって思えるんですよ。
トミーがどっかの段階で誰かに相談してればよかったかもしれないし、ニックに言うのもあれですけど……爆発するのがもう少し早ければ違ったかもしれないし。少しの掛け違えがあれば、あの4人はずっと4人でいられたんじゃないかなあって感触があって。

多分、プレビューの時だけ、地下室を出ていくトミーに背を向けたままボブは涙を流してたんですよ。
ニッキーが去っていくときにも目がキラキラしていることが多くて。そういう一つ一つが重なって、あのチームの空気感が出来上がってるわけじゃないですか。
まあシャッフルであっきーが入った時も当たり前にその気は変わらずにあったんですけど、それでもボブとフランキーの分かち難い2人で一緒!感は花村有澤に特有のものだったし、あの4人だからこそのあのGREENなんだなって。

 

いや千秋楽ほんと安心した……

最初は24だけが本来のシャッフルデーだったじゃないですか。その時の中川GREENが、これこそ役者が云々というより受け取る側の問題だったんだと思いますけど、自分に全然上手くハマらなかったんですよ。
それは多分天狼傳再演初日を見た時ぼろぼろになってしまったのと同じような話で、それまででGREENに慣れきってたから、違うものがお出しされたときにもうっかり普段をなぞろうとしてしまって、そのせいで上手く入ってこなかったんだろうなと思いますけど。
とにかくそこが全然受け取れなかったのが、個人的にとても悔しくて。だから早くまたいつものGREENを観て、あっきーのフランキーが普段BLACKでどうハマってるのかも観て、安心じゃないけど。そういうことだったのね、ってなりたいなあと思いながら行った26が、ちょっと花村くんの調子が良くなかったので。そして一時交代からの千秋楽だったので、本当に楽まで気が気じゃなくって……。

どうなることやらと思いましたけど、結果的に前楽でもう一度中川GREENを観る機会に恵まれたわけですよ。そうしたら、既に一度観ていて更にBLACKも観たことで、自分の中の準備が整ったんでしょうねきっと。
2回目の中川GREENがめっっっっっちゃくちゃ良くてすごい楽しかったんですよ!!ほんとに!!!この公演が過去イチだったんじゃないかと思うくらいすごい良くて、もちろんGREENで見てきたものとは違うけど、ちゃんと全てが積み重なって出来上がった公演だなあって思えて。

動線も言葉のニュアンスもBLACKとGREENで本当に違うんですよね。中川GREENだと全体の基盤はGREENなのでそっちに合わせてますけど、割とサシのシーンとかだとフランキー合わせになることも多くて。
ボブがプロデュースに回ることを話すシーンでも、GREENは上手側の椅子でずっと話してますけど、あっきーのフランキーは下手端に立ってるところから始まるので2人で話しながらボブが机まで促して行って「握手したんじゃなかったのか?」なんだよね。

そういう違いとか、台詞の間の違いも1回目は全然しっくり来なかったのが、ちゃんと受け取る準備をした上で臨めた2回目はすごく良かったですね。個人的な話で申し訳ないですけど。
本来と違う形になったことが良かったということは断じてないけど、本当に勝手に、自分のリベンジの機会が与えられたことですごく気持ち的には救われました。

 

 

それがあっての千秋楽だったので。直前までずっとどうなるかと思ってはらはらしてましたけど、会場に来たらちゃんとGREENのボードが貼ってあったのでああGREENなんだなって。花村くんがSilhouetteで一音目歌い始めた瞬間本当にほっとして……
カーテンコールの時とか若干ギリギリそうで心配にならなかったと言えば嘘になりますけど。まだこれからツアーもありますし。大事にしながらうまいこと神奈川までやっててほしいね……
でもね、これパブサしてないからわかんないけど絶対みんな言ってると思う。あの役今までシングルでやってたあっきーがバケモンなんですよ!!!そりゃあ大変だろうよ!!

最初にも散々話しましたけど、花村くんのフランキーが本っっっっ当に大好きで、あの4人が揃ったGREENのことが大好きなので。このままで行ってくれるといいなあ!!

 

ここらで今日は切り上げようかな。全然話せた気がしないけど。始めるのが23時になってしまったばっかりに。全部野球が悪いです。

来シーズンこそ始球式をどうにかこうにか……頼むぜ……!