公演期間、劇中に使用されている楽曲の情報が知りたい!!!となったとき、フォーシーズンズについてまとめられたものはあっても『ジャージー・ボーイズ』に特化したものが見つけられなかったので自分で作りました。
ド素人の調べ学習に過ぎないので、おかしいところがあったらマシュマロなどでご指摘ください。
一応調べられた限りで初めてレコードに収録されたのはこんな感じでした。
でもB面で出た翌年に改めてA面としてリリースされてる曲があったり、アルバムが初出だったり何回もセルフカバーされてたりでいまいち網羅出来てる気がしないのでガバガバだと思います。あと後半のグループ名義とソロ名義はまじで自信ない。まじで真に受けないでください。
備考
調べている最中にへ~そうなんや、になった情報たち
◆M2 Silhouettes
クルーがプロデュースした楽曲で、1963年にThe Four Seasonsでもカバーがアルバムに収録されてます。
◆M3 You're The Apple Of My Eye
The Four Lovers時代の楽曲ですが、のちにThe Four Seasonsでも『Apple Of My Eye』としてカバーされてます。
作曲はブリル・ビルディングで名前が登場するオーティス・ブラックウェル。
◆M4 I Can't Give You Anything But Love
元はブロードウェイミュージカル『Blackbirds of 1928』の劇中曲。その後ジャズのスタンダードとして定着した。
ストーリーに関する情報が見つからず内容の詳細はわからなかったです。
これも1962年にカバーしてます。
というか当時の曲はアーティストから独立した一つの作品として存在していて、色んな人が各々レコードを出しその中で売れたやつが売れる!みたいな感じだったと調べているうちにどこかで読んだ。出典は忘れたのでまた見つけたら貼ります。
◆M7 My Mother's Eyes
Frankie Valley名義でリリースされた初シングル曲。のちにグループでも出してる。
もしかしてだけど「Frankie Vally」の時代って存在しない?レコードの情報がネットに存在しないだけかもだけど。
◆M8 I Go Ape
恐らくFrankie Tyler&The Four Lovers名義。
実際聞いたらちゃんと頭の「Hey, Frank!」から存在してて笑っちゃった。そこ芝居じゃなかったんや
◆M10 I'm In The Mood For Love / Moody's Mood For Love <恋の気分で>
「Every Night at Eight」という映画の挿入歌。I Can'tと同じコンビが作詞作曲。
ボブがフランキーの声に落ちるアレンジ版(Moody's〜)が世に出るのは1952年ですが、大元は1935年公開なので42年生まれのボブからしたらまあそれなりに「じいちゃんばあちゃん向け」。
◆M12 Backups Medley (An Angel Cried / I Still Care / Trance)
この3曲、ボブ・ゴーディオ作曲だったのがびっくりした。
An Angel Criedのボーカル、ハル・ミラーはSilhouettesオリジナル版The Raysのボーカル。
だからフランキーたちもこの曲の時The Raysを名乗ってたんだな~
◆M16 December '63 (Oh What A Night) <あのすばらしき夜>
直前の3連単と違い、これは1975年リリース。
翌年に全米・全英チャートで1位になった『復活・フォーシーズンズの代表曲』。
そしてボブが後に結婚するジュディ・パーカーとの共作。Who Loves Youも2人の共作みたいですね。
◆M24.5 Everybody Knows My Name / The Sun Ain't Gonna Shine (Anymore) <太陽はもう輝かない>
セットリストには乗ってないですが、ソロ活動を決めたフランキーが口にする「ボブの書いたこの歌」が前者。
I climb the ladder of success
I'm one step higher than the rest.
I got the guts, I pass the test.(中略)
You got a whole family; You got a whole family, Well you got much more than me, much more than me.
そしてこの時背景で流れてるのが後者。見つけるのまあまあ苦労したんですけど、2018版のCDにはアンダースコアとして収録されてるんですね……なんやねん……
この邦題があるから次のBye Bye Babyが雨の演出になるんだな。
以上の情報を踏まえて劇中の年表を作るとこんな感じです。
もちろんJBは歴史物語ではないので時系列や年代がドラマチックに加工されていることは承知の上なんですけど、まあ参考程度に。
色のついたところが明確に史実と脚本でズレがあるところです。
加入時のボブ、クソガキすぎる
「まだ若いけど~」とかいうレベルじゃねえ
自分が31歳だったとして、17歳のガキンチョに著作権使用料は云々~!とか上からドヤ顔で言われたら引っぱたいてしまう。いや搾取は良くないので当たり前なんですけど。
そしてニックがグループを出たり入ったりしていたというのは聞きかじっていましたが、本当に遍歴がぐちゃでわからん。The Variety Trioにいた記述があるのに、58、59、60年にそれぞれニック加入の記述もある。The Four Loversはトミー・ニック(兄)・ハンク・フランキーだったという説もある。でも65年の脱退は確実っぽい。
トミーはニックと同時ではなく、6年ほど活動を続けてから金銭問題で脱退。Can't Takeのリリースの方が先。
脚本上冬のオーディションで現れるチャーリー・カレロは、実際は初期からアレンジャーやサポートとしてずっと関わってたらしい。
史実では20歳で亡くなったフランシーヌが22歳に書き換えられているのは周知の通り。
そしてこうやって見るとジ・オリジナル・フォーシーズンズの活動期間めっっっちゃくちゃ短い。
表には物語で出てきた名前しか書いてませんが実際はもっとメンバーの出入りが激しかったらしいので、そりゃ「本当のフォーシーズンズはどうなったんだ」とも言いたくなる。
出来ればグループ名の変遷とかもまとめられたらなあと思ってたんですが、それは流石に文献あたらないと把握できなそうだった。
とりあえず観る時の年代感覚の手助けにでもなればいいな。またちょこちょこ手直ししていきます。
👇Cry For Me以外は入ってます
2023.11.14
映画版パンフレットを基に加筆修正しました。